京都観光 祭と行事 祇園祭の山鉾(後祭)

2021.10.07 (木)

橋弁慶山 くじ取らず 後祭の先頭を巡行。謡曲「橋弁慶」に取材し、弁慶と牛若丸の五条大橋での出会いの姿を表す人形をのせています。かつて弁慶の人形に着けられていた黒革威肩白胴丸は、重要文化財に指定されています。

北観音山 くじ取らず 楊柳観音と韋駄天像を祀っています。巡行時に柳の枝を垂らしているのが特徴です。幕末までは南観音山と一年交代で山を出していました。山を建てる際、南観音山との間で松取り式があります。二本の松が運び込まれ、どちらの松を選ぶかをくじで決めます。

八幡山 三条町内に祀る八幡宮を勧請した山。会所にある八幡宮の祠を山の上に勧請して巡行します。鳥居の上に付けられる鳩は左甚五郎作。海北友雪筆「祇園会還幸祭屛風」が宵山期間中、公開されます。

浄妙山 『平家物語』宇治川の合戦の先陣争いに取材。橋桁を渡り一番乗りしょうとする筒井浄妙の後ろから、「悪しゅう候、御免あれ」と一来法師がその頭上を飛び越えて先陣を取ってしまった姿を表しています。

鈴鹿山 鈴鹿山に出没する悪鬼を退治した鈴鹿権現(瀬織津姫命)を、金の烏帽子を被り大長刀を持つ女人の姿で表しています。悪鬼の首の象徴として赤熊のかしらが置かれています。

南観音山  くじ取らず 楊柳観音と善財童子像を祀っています。巡行時に柳の枝を垂らしているのが特徴です。幕末までは北観音山と一年交代で山を出していました。山を建てる際、北観音山との間で松取り式があります。二本の松が運び込まれ、どちらの松を選ぶかをくじで決めます。巡行前夜に楊柳観音と善財童子を縛り付けて町内を三周する「あばれ観音」が行われます。

鯉山 左甚五郎作の龍門の滝を登る鯉(登竜門)の姿を表しています。山の奥の祠に素戔嗚尊を祀っています。十六世紀にベルギーで製作されたタペストリーを裁断して用いた「祇園会鯉山飾毛綴」は重要文化財に指定されています。

役行者山 中央に役行者、向かって右に葛城神、左に鬼の姿をした一言主神を祀っています。役行者が一言主神を使って、葛城と大峰の間に橋を架けたという伝承に取材しています。宵山の日中に聖護院門跡によって採燈護摩が焚かれます。

黒主山 謡曲「志賀」にちなみ、大伴黒主が桜の花を仰ぐ姿を表しています。山には桜の造花が飾られ、それを戸口に挿すと悪事が入って来ないと言われています。

大船鉾 くじ取らず 後祭の最後尾を巡行します。禁門の変で大部分が焼失したため巡行に参加できていませんでしたが、平成二十四年に御神面を入れた唐柩で巡行に復帰し、平成二十六年に鉾の姿が再現できました。御神体は前祭の船鉾と同じ神功皇后で、元治の大火の羅災も免れました。

休み山 鷹山 文政九年の大雨で懸装品を破損し、禁門の変で大部分を焼失しました。現在は、前祭の宵山で会所飾りが行われていて、平成二十六年に祇園囃子が復活しました。

休み山 布袋山 天明の大火(1788年)で大部分を焼失しました。現在は前祭の宵山で布袋尊を公開し、御守りなどを授与しています。

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